MENU

IPOセカンダリー投資とは?やり方や儲からない5つの理由を解説

IPO secondary investment-ic

IPOセカンダリー投資とは、新規上場した銘柄を初値形成後に売買し、短期の値動きで利益を狙う投資法です。

値幅が大きく、短期間で大きな利益を狙えそうに見えるため、魅力を感じる人も少なくありません。

しかし実際は、値動きの不確実性が高く、安定して利益を積み上げるのが難しい手法でもあります。

一時的にうまくいくことはあっても、長く続けるほど再現性の低さが目立ちやすいのが実情です。

この記事では、IPOセカンダリー投資の基本的なやり方を整理したうえで、なぜ儲からないのか、その理由を5つに分けてわかりやすく解説します。

  • IPOセカンダリー投資とは?
  • IPOセカンダリーが注目される3つの理由
  • IPOセカンダリー投資のやり方
  • IPOセカンダリー投資が儲からない5つの理由

IPOセカンダリーのような予測ゲームではなく、相場の方向を当てずに利益を狙う「オプション取引」という選択肢もあります。

ギャンブル要素を排除した再現性の高い投資法を学びたい方は、まずこちらをご覧ください。

目次

IPOセカンダリー投資とは?

IPOセカンダリー投資とは、企業が新規上場(IPO)したあとに、株式市場でその銘柄を売買して利益を狙う投資手法です。

IPOには上場前後に証券会社の抽選などで購入する一次(プライマリー)と、上場後に市場で誰でも売買できる二次(セカンダリー)があります。

上場日にはまず最初の取引価格である「初値」が決まり、その後は通常の上場株と同じように市場で取引されます。

セカンダリー投資は、この初値以降〜数日〜数週間の値動きに注目するのが一般的です。

IPO直後は話題性や成長期待で買いが集中しやすい一方、利益確定売りや期待剥落で急落することもあり、需給が偏って値動きが荒くなりがちです。

メリットは抽選に当たらなくても参加でき、短期で大きな値幅を狙える点です。

反面、高値掴みやストップ高・安で逃げにくいリスクもあるため、エントリー前に損切り・利確などのルールと資金管理を決めて臨むことが重要です。

IPOセカンダリーが注目される3つの理由

IPOセカンダリーが注目される3つの理由を詳しく解説していきます。

  1. 抽選不要で市場から直接、好きなタイミングで買える
  2. 「需給のゆがみ」を狙って大きな利益を狙えるチャンスがある
  3. 一般的な投資手法と同じだから

抽選不要で市場から直接、好きなタイミングで買える

IPOセカンダリーが注目される理由の1つは、抽選に当たらなくても参加できる点です。

IPOの一次(プライマリー)は、証券会社の抽選や配分に左右されるため、人気銘柄ほど「申し込んでも当たらない」が普通に起こります。

特に資金量や申込口数で不利になりやすい人は、何度挑戦しても買えないまま終わることもあります。

一方、上場後は市場での売買になるため、誰でも同じ土俵で購入できます。

初値がついた後、寄り付き直後、押したタイミング、落ち着いてからなど、自分が納得できる場面を選べるのも魅力です。

「抽選に外れた人も買える」という参加ハードルの低さが、注目を集める大きな要因になっています。

「需給のゆがみ」を狙って大きな利益を狙えるチャンスがある

IPO直後は、需給(買いたい人と売りたい人のバランス)が極端に偏りやすい局面です。

新規上場銘柄は話題性が高く、短期の注目資金が一気に流れ込むため、買いが買いを呼ぶ展開になりやすい一方で、利益確定売りが集中すると急落もしやすくなります。

こうしたゆがみは、普段の大型株よりも値動きが大きくなりやすい土壌を作ります。

たとえば、出来高が増えて強い買いが継続している局面では上昇が加速し、短期間で大きな値幅を取れる可能性があります。

逆に売りが優勢になれば一気に崩れることもあるため難しさはありますが、需給の偏りをうまく捉えられれば、短期で大きな利益を狙えるチャンスがある点が魅力です。

一般的な投資手法と同じだから

IPOセカンダリーは、特別な仕組みというより「上場株を市場で買う」という意味では一般的な投資と同じです。

チャートや出来高、板の厚み、ニュース、地合いなどを見ながら、「この後も上がるだろう」と判断して買い、想定どおりなら利確し、違えば損切りする。

基本はこのシンプルな考え方で成り立っています。

一次(抽選)と違って、事前の申込や資金拘束、当選ルールを気にする必要がなく、普段から株式投資をしている人なら参入の心理的ハードルが低いのもポイントです。

また、上場直後は値動きが大きいため、短期の売買ルールをそのまま適用しやすい側面もあります。

つまり、難しい専門知識がなくても「上がりそうなら買う」という一般的な投資行動で参加できることが、注目される理由の一つです。

IPOセカンダリー投資のやり方

IPOセカンダリー投資のやり方を詳しく解説していきます。

  • 上場後に初めてついた値段「初値」で購入する
  • 値動きを確認してから購入する

上場後に初めてついた値段「初値」で購入する

IPOセカンダリー投資の代表的なやり方が、「初値」で買う方法です。

初値とは、上場日の朝に最初に成立した取引価格のことで、ここからその銘柄の本格的な売買が始まります。

初値で買う狙いはシンプルで、上場直後の勢いが強いと判断したら、早い段階でポジションを持ち、上昇の波を見逃さないことです。

初値がついた直後は注目度が最も高く、買いが買いを呼ぶ展開になることがあるため、短時間で大きく動く可能性があります。

一方で、初値が天井になって急落するケースもあり、初心者ほど高値掴みになりやすい点には注意が必要です。

値動きを確認してから購入する

もう一つのやり方は、初値に飛びつかず、値動きを見てから購入する方法です。

IPO直後は値動きが荒くなりやすく、初値の直後に急落したり、逆に押し目を作ってから再上昇したりと展開が読みづらいことがあります。

そこで、まずは出来高や上昇の勢い、押したときに買いが入るかどうかを観察し、

  • 買いが続いている
  • 売りがこなされている

と感じられる場面で入るのがポイントです。

たとえば、下げてもすぐ戻る、安値を切り上げる、出来高が細らず買いが優勢、といった動きが見えれば、上昇が継続する可能性が高まります。

反対に、戻りが弱い、下げるたびに売りが増えるなら無理に入らない判断も大切です。

焦って参加するより、形を確認してから入るほうが失敗を減らしやすい戦い方になります。

IPOセカンダリー投資が儲からない5つの理由

IPOセカンダリー投資が儲からない5つの理由は、以下のとおりです。

  1. 値動きは予測できない
  2. チャート分析は機能しない
  3. ファンダメンタルズでも意味がない
  4. 「IPO銘柄は上がりやすい」は幻想
  5. 期待値プラスの仕組みを作れない

以下より、それぞれの理由を詳しく解説します。

値動きは予測できない

IPOセカンダリー投資が儲かりにくい最大の理由は、そもそも短期の値動きそのものが予測不可能だからです。

上場直後の銘柄は注目度が高く、値幅も大きくなりやすいため、「次は上がる」「そろそろ反発する」と考えたくなります。

しかし、その判断はすべて未来がわかる前提に立っています。

実際の相場は、誰かが確実に先を見通せる世界ではありません。

短期で大きく動く局面ほど、不確実性はむしろ強まります。

だからこそ、IPOセカンダリーで方向に賭けるやり方は、継続するほどブレが大きくなりやすいのです。

重要なのは、当たり外れを狙うことではなく、予測しない仕組みに切り替えることです。

未来を決め打ちせず、期待値プラスの機械的ルールを長期間繰り返す発想でなければ、トータルでプラスにするのは難しくなります。

勝つことより、まず退場しないことを優先する。

この土台がない限り、IPOセカンダリーは再現性のある投資になりません。

チャート分析は機能しない

IPOセカンダリーで結果が安定しないのは、過去の値動きの見え方から次の展開を決めようとしやすいからです。

上場したばかりの銘柄は、そもそも十分な価格の蓄積がありません。

観察できる期間が短く、値動きも荒いため、一定の型に当てはめても再現性を持ちにくいのが実態です。

さらに、上場直後は参加者の思惑が錯綜しやすく、短期での上下も激しくなります。

その中で「この形だから有利」と判断しても、それは後から意味づけしているだけになりがちです。

つまり、見た目の説明はできても、継続して利益を生む確率的優位性にはつながりにくいのです。

だからこそ、IPOセカンダリーでは値動きの形を頼りにするのではなく、予測しない仕組みを採用する必要があります。

機械的な損切りルールで損失を限定し、長く相場に残りながら、期待値プラスのサイコロを振り続ける考え方に移らなければ、短期売買は感情に振り回されやすくなります。

ファンダメンタルズでも意味がない

IPOセカンダリーでは、企業の内容を丁寧に見たとしても、それが短期の利益に直結しにくいのが現実です。

どれだけ将来性がありそうに見える会社でも、上場直後の価格は企業価値そのものだけで決まるわけではありません。

注目の集まり方、話題性、一時的な資金流入など、短期では不確実な要素が価格を大きく揺らします。

そのため、「中身が良いから上がるはず」という考え方は、結局は未来を見通せる前提に寄ってしまいます。

もちろん会社の理解自体を否定する必要はありませんが、IPOセカンダリーで短期の値幅を取りにいく武器としては、安定した確率的優位性を作りにくいのです。

だからこそ、個別銘柄の良し悪しに期待する発想ではなく、予測しない仕組みへ切り替えることが重要になります。

相場の方向を決め打ちするのではなく、期待値プラスの機械的ルールを徹底し、退場しないことを優先する。

この姿勢がなければ、短期の売買は一時的に勝てても、長期では崩れやすくなります。

「IPO銘柄は上がりやすい」は幻想

「IPO銘柄は上がりやすい」というイメージは強いですが、それを前提に売買すると失敗しやすくなります。

確かに上場直後に大きく買われる銘柄はあります。

しかし、それは毎回同じように起こるわけではありません。

初値の時点ですでに期待が織り込まれていることも多く、その後は一転して大きく崩れる銘柄も珍しくありません。

つまり、「IPOだから有利」という考え方自体が、再現性のない思い込みになりやすいのです。

数回うまくいった経験があると、その成功体験を一般化したくなりますが、それでは長期で安定しません。

重要なのは、銘柄の属性に希望を持つことではなく、どんな局面でも同じ基準で動けるかどうかです。

期待値プラスの機械的ルールがないまま、「IPOは特別」と考えて参加すると、結局は感情で判断しやすくなります。

退場しないことを最優先にし、長期間繰り返せる仕組みを持たない限り、IPOセカンダリーは勝てそうに見えるだけで終わりやすいのです。

期待値プラスの仕組みを作れない

IPOセカンダリー投資が根本的に難しいのは、そもそも期待値プラスの仕組みを作りにくいからです。

短期の値動きに乗る手法は、一見すると大きな利益を狙えそうに見えます。

しかし、その利益が継続して積み上がるかどうかは別問題です。

未来を決め打ちする売買は、たまたま勝つことはあっても、長期間で見たときに再現性を持ちにくくなります。

なぜなら、そこにあるのは確率的優位性ではなく、その場その場の判断だからです。

しかもIPOセカンダリーは値動きが荒く、感情も揺さぶられやすいため、ルールが崩れやすいという欠点があります。

結果として、トータルでプラスにする前に資金やメンタルが削られやすくなります。

IPOセカンダリーは「値動き予測ゲーム」である

IPOセカンダリー投資の再現性を確かめるために、2024年に上場したIPO銘柄83社の初値と、2026年2月18日の終値を以下の表にまとめました。

スクロールできます
銘柄名上場日公開価格初値2/18終値初値からの騰落率
1ビースタイルHD12/272,070円3,325円1,210円-64%
2visumo12/26770円1,036円887円-14%
3GVA TECH12/26690円700円358円-49%
4フォルシア12/261,750円3,640円1,843円-49%
5アルピコHD12/25191円201円250円+24% ✅
6MIC12/25960円960円2,716円+183% ✅
7令和アカウンティングHD12/23360円521円679円+30% ✅
8日本オーエー研究所12/23550円600円(分割後300円)850円+183% ✅
9dely12/191,200円1,001円1,013円+1% ✅
10Synspective12/19480円736円1,359円+85% ✅
11キオクシアHD12/181,455円1,440円21,420円+1388% ✅
12リスキル12/173,730円4,840円3,480円-28%
13黒田グループ12/17700円885円1,078円+22% ✅
14ラクサス・テクノロジーズ12/13281円426円123円-71%
15ユカリア12/121,060円975円894円-8%
16インフォメティス12/091,080円993円341円-66%
17TMH12/041,500円2,128円1,498円-30%
18グロービング11/294,530円5,600円(分割後1,120円)2,004円+79% ✅
19Terra Drone11/292,350円2,162円2,555円+18% ✅
20ククレブ・アドバイザーズ11/28950円1,250円4,500円+260% ✅
21ガーデン11/223,200円3,060円2,384円-22%
22Sapeet10/291,500円2,285円2,402円+5% ✅
23Hmcomm10/28850円1,128円994円-12%
24リガクHD10/251,260円1,205円1,393円+16% ✅
25東京メトロ10/231,200円1,630円1,701円+4% ✅
26Schoo10/22690円761円590円-22%
27インターメスティック10/181,630円2,038円1,964円-4%
28日水コン10/161,430円1,341円2,358円+76% ✅
29オルツ10/11540円570円5円-99%
30ケイ・ウノ10/082,320円2,134円1,384円-35%
31シマダヤ10/011,880円1,760円1,898円+8% ✅
32Aiロボティクス09/271,760円2,514円(分割後502.8円)1,220円+143% ✅
33INGS09/261,940円2,700円3,030円+12% ✅
34アスア09/26680円1,004円689円-31%
35キッズスター09/262,560円2,210円1,179円-47%
36グロースエクスパートナーズ09/261,530円1,841円1,430円-22%
37ROXX09/252,110円1,941円514円-74%
38オプロ08/211,300円1,673円1,622円-3%
39Faber Company07/311,000円1,190円1,032円-13%
40Heartseed07/301,160円1,548円1,971円+27% ✅
41Liberaware07/29310円454円1,371円+202% ✅
42タイミー07/261,450円1,850円1,187円-36%
43フィットイージー07/23990円1,213円1,710円+41% ✅
44カドス07/182,900円3,210円4,585円+43% ✅
45PRISM BioLab07/02450円489円229円-53%
46ロゴスHD06/282,290円2,290円1,684円-26%
47豆蔵デジタルHD06/271,330円1,348円3,545円+163% ✅
48MFS06/21400円368円315円-14%
49WOLVES HAND06/20770円875円1,964円+124% ✅
50タウンズ06/20460円430円529円+23% ✅
51PostPrime06/20450円450円251円-44%
52ライスカレー06/191,420円1,560円1,137円-27%
53インテグループ06/183,960円5,940円1,928円-68%
54Chordia Therapeutics06/14153円255円123円-52%
55D&Mカンパニー06/111,000円1,308円955円-27%
56アストロスケールHD06/05850円1,281円1,035円-19%
57学びエイド05/28970円1,282円394円-69%
58コージンバイオ04/251,900円2,030円1,194円-41%
59レジル04/241,200円1,205円2,732円+127% ✅
60Will Smart04/161,656円1,580円790円-50%
61ハンモック04/112,060円2,160円1,402円-35%
62イタミアート04/081,600円2,000円1,325円-34%
63アズパートナーズ04/041,920円2,923円2,570円-12%
64グリーンモンスター03/29980円1,700円1,129円-34%
65マテリアルGP03/291,180円1,085円839円-23%
66カウリス03/281,530円2,875円1,115円-61%
67情報戦略テクノロジー03/28460円1,021円937円-8%
68シンカ03/271,320円1,671円693円-59%
69ダイブ03/271,820円3,225円(分割後1,075円)678円-37%
70コロンビア・ワークス03/273,300円3,745円(分割後1,872.5円)4,315円+130% ✅
71ハッチ・ワーク03/262,160円2,815円1,872円-33%
72JSH03/26456円893円398円-55%
73L is B03/261,188円1,553円900円-42%
74ソラコム03/26870円1,563円1,005円-36%
75イシン03/251,080円2,234円809円-64%
76ジンジブ03/221,750円3,980円(分割後1,990円)608円-69%
77STG03/211,920円3,215円(分割後1,607.5円)1,620円+1% ✅
78トライアルHD03/211,700円2,215円4,030円+82% ✅
79Cocolive02/281,780円3,990円735円-82%
80光フードサービス02/282,660円5,850円2,433円-58%
81VRAIN Solution02/222,990円5,190円2,733円-47%
82Veritas In Silico02/081,000円2,001円505円-75%
83SOLIZE02/071,470円2,020円1,449円-28%

※参考データ:2024年に上場したIPO銘柄83社/2026年2月18日の終値比較/2024年IPO銘柄 全83社のデータ

集計結果
✅ 上昇:29社(35%)
❌ 下落:54社(65%)
大暴落TOP10
  1. オルツ:-99%(570円 → 5円)
  2. Cocolive:-82%
  3. ROXX :-74%
  4. Veritas In Silico:-75%
  5. ラクサス・テクノロジーズ:-71%
  6. ジンジブ:-69%
  7. 学びエイド:-69%
  8. インテグループ:-68%
  9. インフォメティス:-66%
  10. イシン:-64%

IPOセカンダリーは、上場直後の銘柄に対して短期で参加する以上、実態としては「次にどう動くか」に賭けやすい構造になっています。

値幅が大きく、短期間で大きな利益が出る場面もあるため、魅力的に見えるかもしれません。

しかし、その利益は再現性のある仕組みから生まれているというより、その場の方向がたまたま合った結果になりやすいのが実情です。

例えば、83銘柄すべてに初値で100万円ずつ均等に投資した(初値で購入)した場合、投資総額は8,300万円になります。(下記計算式参照)

投資総額:100万円 × 83社 = 8,300万円
各銘柄の2/18時点の価値:100万円 × (1 + 騰落率)
合計して、投資総額と比較

今回の83銘柄の騰落率合計は686%なので、平均騰落率は686%÷83で約プラス8.27%です。

この平均値をそのまま当てはめると、2月18日時点の資産額は8,300万円×1.0827で約8,986万円となり、利益は約686万円です。

投資総額:8,300万円
2/18時点の資産:8,300万円 × 1.0827 = 約8,986万円
利益:+686万円(+8.27%)

数字だけを見ると、全銘柄に均等投資していれば、トータルではプラスだったことになります。

ただし、この結果は素直に受け取れません。

なぜなら、キオクシアHDだけで、プラス1,388%という突出した上昇が、全体の成績を大きく押し上げているからです。

実際にこの1銘柄を除いて計算すると、82銘柄の騰落率合計は686%から1,388%を引いたマイナス702%になります。

これを82銘柄で割ると、平均騰落率は約マイナス8.56%です。

つまり、キオクシアHDを除いた82銘柄に均等投資していた場合、全体では約8.6%の損失になっていた計算です。

キオクシア除外で再計算:

82銘柄の騰落率合計:686% – 1388% = -702%
平均騰落率:-702% ÷ 82 = -8.56%

キオクシアを除くと、約8.6%の損失

このことから分かるのは、全83銘柄に均等投資した場合でも、表面上はプラス8.27%に見える一方で、その実態は1銘柄の大幅上昇に強く支えられているということです。

しかも、全体の65%の銘柄が下落している事実は変わりません。

つまり、IPOセカンダリーは全体で見ると一見プラスに見えても、安定して利益を積み上げられる構造ではなく、「大当たりの1銘柄を引けるかどうか」に結果が大きく左右されやすい状態だといえます。

再現性のある仕組みというより、特定の当たり銘柄に依存しやすい、不安定な売買になりやすいのです。

投資で勝つための最適解は「予測しない投資法」に切り替えること

投資で安定して結果を残したいなら、最適解は「当てること」を目指すやり方から離れ、「予測しない投資法」に切り替えることです。

未来の値動きは誰にもわからず、短期の上下を前提にした売買は、どうしても偶然の要素に左右されやすいからです。

一時的にうまくいくことはあっても、それを長期間くり返してトータルでプラスにできるとは限りません。

先を読もうとするほど判断が増え、感情が入り、ルールが崩れやすくなります。

その結果資金もメンタルも削られやすくなり、退場のリスクが高まります。

だからこそ重要なのは、未来を決め打ちしないことです。

必要なのは、期待値プラスの機械的ルールを用意し、それを淡々と長期間くり返す仕組みです。

相場の方向に賭けるのではなく、確率的優位性のある形を維持しながら、ブレずに実行することが重要になります。

勝つことそのものよりも、まず退場しないことが最優先です。

生き残って相場に居続けるからこそ、期待値プラスのサイコロを何度も振ることができます。

投資で本当に目指すべきなのは、一発の大勝ちではありません。

予測に頼らず、トータルでプラスにする仕組みへ切り替えることこそが、長くトータルでプラスを目指すための現実的な最適解です。

IPOセカンダリー投資に関するQ&A

IPOセカンダリー投資に関する、よくある質問は以下のとおりです。

  • IPOセカンダリーで上がる株を見極める法則はある?
  • IPOセカンダリー投資は難しい?
  • IPOセカンダリー投資のメリットは?

以下より、それぞれの疑問を詳しく解説します。

IPOセカンダリーで上がる株を見極める法則はある?

IPOセカンダリーで上がる株を見極める「法則」があるのかと考える人は多いですが、再現性のある形で見極められる法則はありません。

上場直後の銘柄は値動きが大きく、短期の価格変化は不確実性が非常に高いからです。

一時的にうまくいく判断があっても、それが今後も通用するとは限りません。

「この条件なら上がる」と決め打ちできるほど、相場は単純ではないのです。

だからこそ重要なのは、上がる銘柄を探すことではなく、予測に頼る売買から離れることです。

未来を当てにいくのではなく退場しないことを最優先にし、長期間くり返せる仕組みを選ぶことのほうが、投資でははるかに現実的です。

IPOセカンダリー投資は難しい?

難しいです。上場直後は値動きが荒くなりやすく、判断が感情に引っ張られやすいからです。

短時間で上下が大きいと「乗り遅れたくない」「今は下がったけど戻るはず」といった思いが出やすく、ルールが崩れます。

また、上場直後は材料が整理されていないことも多く、価格が落ち着くまでに想定外の動きが起きやすい点も難所です。

さらにストップ高・ストップ安などで売買が成立しにくい時間帯が出ると、思ったタイミングで撤退できないリスクもあります。

結果として、運用を機械的に続ける設計がないと、損益がブレて安定しづらい投資になりがちです。

IPOセカンダリー投資のメリットは?

IPOセカンダリー投資のメリットは、「抽選に当たらなくても参加できる」点に集約されます。

IPOの一次(プライマリー)は申込みや配分の都合で買えない人が多い一方、上場後は市場での売買なので、誰でも同じ条件で注文できます。

さらに、上場直後は注目が集まりやすく、短期間で価格が大きく動く場面が出やすいことも特徴です。

そのため、短期の売買ルールを持っている人にとっては、短い時間で結果が出る可能性があります。

また、上場後の取引は通常の株式売買と同じ手順で行えるので、新しい口座制度や特別な申請が不要で、普段の取引環境のまま参加できるのも利点です。

まとめ:IPOセカンダリーは予測ゲーム、勝つなら別の方法を

IPOセカンダリーは、一見すると短期間で大きな利益を狙える魅力的な投資に見えます。

しかし実態は、「次に上がるか、下がるか」という不確実な値動きに結果が左右されやすく、再現性のある仕組みで安定して利益を積み上げるのが難しい手法です。

全体で見ればプラスに見える場面があっても、その中身を確認すると、一部の大きく上昇した銘柄が全体成績を押し上げているだけ、というケースも少なくありません。

つまり、安定して勝てる方法というより、「当たり銘柄を引けるかどうか」に左右されやすい予測ゲームになりやすいのです。

投資で本当に重視すべきなのは、未来の値動きを決め打ちすることではありません。

大切なのは、予測に頼らず、期待値プラスの機械的ルールを長期間くり返せる仕組みを持つことです。

勝つことそのものよりも、まず退場しないことを優先し、生き残りながら期待値プラスのサイコロを振り続ける。

その考え方こそが、長くトータルでプラスを目指すための土台になります。

IPOセカンダリーのような予測ゲームにこだわるより、相場の方向に賭けない別の方法へ切り替えるほうが、現実的で再現性のある選択だといえます。

相場の方向に賭けない具体的な手法、それがプロも活用する「オプション取引」です。

ギャンブルのような予測ゲームから抜け出し、確率と期待値に基づく堅実な運用を始めたい方に特におすすめです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

投資歴:25年
YouTueチャンネル登録者数:9.2万人
投資スクール運営:2017年から8年以上
指導実績:577名以上
著書Amazonランキング1位獲得

さらに詳しいプロフィールはこちら

コメント

コメントする

目次